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#:001 Records Renaissance

「最近レコードが熱い」これはヨーロッパ方面で聞こえていた声だったが、日本でもレコードで音楽を聴く若者達が増え始めている。
音が太い、ジャケットがでかい、無性に欲しくなる、レコードオンリー音源があるなど買う理由は様々。
90年代からのレコード最盛期が終わり、数多くのレコード屋が閉店した今、またレコード再熱の兆しが見え始めているようだ。

そこで、第1回目のNO WAVE TIEMSでは、レコードカルチャーに迫りつつ、これからレコードを手に入れようと興味を持つ方々のための、レコード入門特集を組んでみた。

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「レコード復活そのわけは?」

前提としてレコードは聴くためにあるわけで、1948年の誕生から約60年、sp盤も含めれば100年以上の歴史の中「聴く」という基本的概念は変わらない。しかし長い歴史の中、レコードの”モノ”に対する価値観は様々に変化してきた。
特にDISCOやCLUBの普及によってDJに対して焦点が当たった時は、レコードには「プレイする」という価値観が見出され、その後もDJ達によって「掘る」とゆう概念も打ち出されてきた。
その結果、CD等の便利なメディアが登場した後も、レコードは若者文化に定着していた。

その後はご存知の通り、iTunesをはじめとする「ダウンロード」できるサービスが普及し始めたことにより、若者のレコードへの興味は少しずつ薄れて行った。特に、レコードでプレイするのが当たり前だったDJ達が、CDやPC等データでのプレイに移って行った事が大きく、20歳以下の若者達にレコードは知っているが”触れた事がない”という人たちが増えた。

しかし近年、徐々にだがレコードへ興味を持つ若者達が増え始めた。特に20代前後でレコードを買い始めている人たちが増えている。
その背景には、往年のアーティスト達が今も尚、アナログをプレスしていること等もあるが、データ配信→ダウンロードという流れが浸透し、一つの形として落ち着き始めた事が大きな原因になっているようだ。

その中でダウンロードに慣れた一部の若者達が、音楽の別のフォーマットを探した結果、「レコードもありなんじゃないかな、クールだな」という人たちが現れだしたようだ。
実際に若者達から「ダウンロードもするが、JAZZなどの古い音源をレコードで買ってみようと思った」、「CDで持っていたんだけど、大きいジャケットで欲しいなと思って」などの意見が聞かれた。

どうやらデータで買う事に慣れた若者達が、「レコードで聴きたい」「音
楽を”モノ”として持っていたい」と、再評価し始めた事にあるようだ。

レコードが”音楽を聞くためのモノ”として、元来の姿に戻ってきたみたいだ。

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