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60年代から70年代にかけて未来を想像した雑誌「Archigram」

「Archigram(アーキグラム)」。「アーキテクチャー」と「テレグラム」を組み合わせた造語で、61年に創刊された雑誌です。ピーター・クック、ウォーレン・チョーク、デニス・クロンプトン、デビッド・グリーン、ロン・ヘロン、マイケル・ウェブの6人で制作しており、同名の建築グループとしても活動していました。

元々はイギリスの建築学科の学生で、自身が理想とする建築物を一枚の紙に描いていました。ドローイングであったりコラージュであったりと、時には詩やグラフィックも交え自由に制作していました。非常に個性的なビジュアルに評判が高まり、今では世界中で読まれる雑誌になりました。

Archigramの活動の重要なポイントに建築概念の拡張があります。これは主に、新しい技術をいかに建築物に取り込むかというものです。60年代は宇宙開発の時代であり、最新のテクノロジーがどんどん生み出されてきました。国同士の宇宙開発がしのぎを削り合う中、テクノロジーは権力と共にありました。
そのテクノロジーを建築の中へ流用することで、新しい流れを作ろうとしました。その結果カウンターカルチャーとしても評価され、広く世界にしれわたりました。

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“Archigram”創刊号。テキストとコラージュの2枚のみの作品。ちなみに左上の赤い点はジャガイモでつけられたものです。

 

 

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コラージュとドローイングにて、建築物を創造しています。
 

 

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黄色い用紙にオフセット印刷で印刷されています。進む消費社会の中で、どうすれば無駄がない生活ができるようになるかということが書かれています。
 

 

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第4号は、まるでアメコミのようなタッチではじまります。マンガの中で未来の宇宙での活動する形を表現しているようです。

 

 

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5号は青白のオフセット印刷。都市で起こりうる問題をどのように解決していくかが書かれています。

 

 

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表紙がサイケ。60年代ですのでヒッピー文化の影響からかもしれません。内容はドーム型住居の提唱。内側から空気を入れて膨らませるようです。

 

 

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非常に見た目がクール。ブロック体の小さなボックスススペースが連なっているグラフィックがメインで書かれています。コンパクトな集合住宅についてだと思われます。

 

 

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第8号。表紙は黄色と緑でかなりミニマルな作り。中は白黒で、一番ページ数が多い。

 

 

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前号とはうってかわって、ポップなイラストが印象的な表紙。中身もグラフィックにこだわっていて、見るだけで面白くなっています。

 

 

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Projects

ここからは実際に考えられていた建築物などの企画書的なものです。

Air-Hab


Air-Hab空気で膨らませる事で、どこでも住居空間を作る事ができます。小さな模型をつかったりして読者に伝わりやすくデザインされています。
 

 

Blow-Out_Village


Mobile villagesと呼ばれるもので、どこでも簡単に小さな村を作る事が可能なシステムです。
 

 

Capsule_Homes_Project

宇宙開発の技術をつかったカプセル型住居です。台形型の部屋で、辺の狭い方のが筒状の一本の柱と連結しています。

 

 

Lump_and_Secret Garden

自然の地形を利用して、その中に住居空間を作ろうとしていると思われます。

 

 

Liverpool_University Halls_of_Residence Competition

リバプール大学の学生寮のデザインのようです。

 

 

全体的にかなり、奇抜なデザインやアイディアが見受けられます。かなりの知識量とアイディアがないと描けないものだと思います。
彼らが4,50年も前に落としたアイディアの中に、今の時代の問題を解決してくれるものもあるかと思います。
ここに掲載したのは、彼らのアイディアの一部で、これら以外にもかなりの量が存在します。
興味がある方は、下記のサイトにて確認できるので、是非ごらんください。

The Archigram Archival Project

ちなみに本としても、当時発刊されていた雑誌をまとめたものが出ていますので、手元で見たいという方は本の方もお買い求めください。


アマゾンにて